一生勝てない相手が消えてしまった


本当に本当に戯言。ごめんなさい。目に毒。


我々からしたら、最初から負けが決まった試合だった。

「前のトラジャが良かった」「◯◯くんがいるトラジャじゃないと嫌だ」と言われることは多々あっても、「昔より今のトラジャのほうがいい」という意見が出るのは、きっと気が遠くなるくらい先の話だと思った。

一年経った今、オリメンが「誰かが抜けた穴を埋めるための加入じゃない」って言ってくれた。嬉しかった。嬉しいけど、素直に受け取れなかった。なぜなら、どれだけそういう気遣いのある言葉を見せてくれても、きっと彼らがいたら松松の加入はなかったから。新しいものを作ろうとして、松松を選んだ。すごく嬉しい。ジュニアとして一緒に過ごしてきた、同じ目線のオリメンたちから見ても松松が評価されてるってことだ。でも綺麗ごと抜きにしたら、彼らが抜けたポストに松松が入った。事実だからしょうがない。それでもわたしは勝ちに行ってほしかった。彼らの幻影に、批判の声に、勝って認められてほしかった。本当に悪い取り方だけど、「彼らが抜けたポストに入れても遜色ない」と思われていたら嫌だなと思った。遜色ないと評価されることが嫌だ。それは同等な目線じゃない。

「松松がトラジャに入ってくれてよかった」

知り合ったたくさんのトラジャ担のひとにそう言ってもらえた。それは、心の底から本当に嬉しかった。今までのトラジャを見てきた人に評価され受け入れられなければ、松松に居場所がなくなってしまう。松松担だけの評価では、きっと居場所にならないし、松松二人も満足しないだろう。

だからこそ、だからこそ、だからこそ、彼らとは同じ立場で、ジュニア内のユニットとして、同じ土俵でライバルとして存在してほしかった。

これは勝手にプライドが高い松倉くんのおたくのわたしのわがまま。

そこに存在してくれないと勝ち目がない。存在しないものには勝てないし、過去や思い出には絶対に勝てない。

過去や思い出は、得てして美化される。事実、美しかったものであるならば尚更。人の記憶と時間は、美しくなかったものさえ美しくしてしまうんだから、美しく強かった奇跡の日々に勝つには、一体何年かかるのだろう。考えるだけで苦しくなった。

彼らがいたトラジャを否定する気は毛頭ない。わたしが知った頃のトラジャには彼らが中心メンバーとして活躍していたイメージがあったし。だからこそ、勝てないと思ってしまう。歴史のあるユニットだからこそ、ここに来るまで培ってきた評価や、勝ち得たユニットとしてのポジションの功績を与っているのは事実なわけで、それは覆しようがないし受け入れているし、感謝もしている。例え松松がメインに据えられた新規ユニットが作られたとして、そのユニットで、今松松が得た安定や、させてもらえていら経験を得るのにどれほどの時間がかかるのか想像がつかない。それでもつらい思いがあった、「彼らにトラジャに戻ってきてほしい」「なんで彼らがトラジャをやめなきゃいけなかったの」そこに答えなんてないし、きっと本人たちすら分かっていないかもしれない。事務所のことはよく知っているつもりで、戻ってくることはないとは分かっていたけど、わたしの勝手な被害妄想かもしれないけど、大好きな二人が悪者にされてるみたいで苦しかった。彼らの帰る場所を奪ったみたいに言われているようで苦しかった。これはわたしのエゴだけど、もし万が一帰ってきたときに大好きな彼ら二人の立場はどうなるの?って気持ちになった。二人は何にも悪くないのにつまはじきにされているような気持ちに勝手になっていた。

勝ち負けじゃない。勝ったところで、負けたところで、何があるわけでもない。何をもって勝ちなのか、何をもって負けなのかすら、言っている自分でもよく分かっていない。ただのわたしの自己満足。彼らより評価されたら?評価の基準は?誰からの評価?彼らより人気が出たら?人気は目測できない。変に敵視したりしているわけじゃないけど、ライバル視はしていたかもしれない。負けず嫌いなので、勝ち抜けされたら嫌だとは思っていたけど、祭りが終わってからの彼らの処遇を見てからは、心配したり憂う気持ちや、不安もあった。純粋に、ジュニアを好きになったきっかけだった子がいたのも、大切な友人が大切に思っている彼らだからというのもあった。でも、サマパラで、大好きで大切な彼が口を噤んで押し黙る姿を見て、大好きな彼に、彼らに対する負い目を背負ってほしくないという気持ちがすごく強くなった。あんな風に人前で顔に出るくらい負い目を感じていることがつらかった。負い目という言葉のマイナスイメージは良くないかもしれないけど。「ユニットに加入させてもらえてありがたい」という気持ちが強すぎて「負い目」になってしまっていないか心配だった。「感謝」が過ぎて「負い目」になってしまうのは、あまりにも残酷だ。サマパラでその「負い目」を目の当たりにして、心のどこかでズキズキしていた傷は、「それぞれの姿を見てきたファンのみんなもいろんな思いがあると思う」と言ってくれた松田元太くんの言葉でだいぶ癒された。「負い目」ではなく、以前からの、オリメンのファンに対する「気遣い」「思いやり」だった。そう思いたい。

 


それでも勝ってほしかったなぁ、彼らに。本当に自分でも彼らとどう戦ってるのかとかよく分かってないけど、わたしが勝手に彼らの幻影と戦ってただけだけど。勝ってほしかったんだよ。だからそこにいてくれなきゃダメだったの。土俵から降りたら勝負できないじゃん。彼ら含めたみんな、業界からいなくなるとは思ってない。いくらかの時間がかかったとしても、芸能活動は続けるって思ってる。だけど、こうなった以上、同じフィールドじゃなくなっちゃうじゃん。ずるいよ。

そしてこんな感情を抱いてしまってごめんなさい。大切な友人が傷付いている姿を見てわたしまで辛くなったり、純粋に存在を惜しむ気持ちもある。なんでだよって気持ちを正当化するためにこんな長文書いたのかもしれない、何がしたいかよく分からない。ごめんなさい。

 


「トラジャに入ってくれてありがとう。」

「これからもトラジャをよろしくお願いします。」

 


そう言ってくれた方々には本当に感謝してもしきれないです。すごく救われたから。そしてそういった言葉を言ってくれるメンバーもありがとう。わたしたちも救われるし、きっと二人も救われてる。

 


いつか松松も、松松担も、「加入して良かったでしょ!」って胸を張って言えるといいな。

 


こうなってしまったからには、7人で絶対に勝ってね。いろんな苦境に?ライバルユニットに?世相に?事務所に?やっぱり何にかは明確には分からないけど。

もう二人じゃないから。この7人で勝ちに行ってください。

 

 

 

 

 

 

 


おしまい。ごめんなさい。